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Episodes

地域の再生を考える(1)久留米のおかれた現状

0s · Published 12 Apr 01:00
■久留米の町の衰退 18歳まで久留米で育って40年ぶりに久留米に帰ってのですが、非常に経済が衰退しているように感じます。私の家は町の真ん中にあるのですけども、商店やデパートがつぶれてしまって、商店街も人が全然通っていません。 私は経営学が専門で、どうすればその久留米や地方都市を再生できるのかをテーマとして研究しているので、ここから少し詳しい話をしていきたいと思います。まず、そもそも久留米の町や地方都市全体について、どういった特徴なのかを説明していきます。 久留米は元々工業都市として発展していて、ゴムの産業が中心で、それに商業が福岡県南部の中心として発達した町でした。これが両方とも衰退していったということです。衰退するとともに若者が働く場所が無くなっていったということがは、恐らく町全体が衰退する一番大きな原因になっていると思います。 若い人がいなくなり、労働者もいなくなって、町の活気そのものがなくなってしまいました。 ■地域の再生は若者の力による そこで再生に関して、特に久留米ですと、六ツ門商店街とか有名な商店街もあって、そこに遊びにいく人がいたり生活する人がいたりして、商店街の再生というのが再生のキーワードのひとつとしてあります。 ところが、商店街を再生するということは難しい。そもそも一旦衰退した商店街に人は戻ってくるって事は中々あり得ません。従って、発想をガラッと変えることが必要になります。 歴史を振り返れば、戦後の日本というのは、九州のような田舎から若い人を教育して東京に出して、そこである程度いい生活をして、最後に年をとってまた地方に戻ってくるようなモデルで来たわけです。そうすると、あらゆる人材が東京に集中してしまいます。 地方は、そういう資源、特に人的資源を結局、東京の為に生産する場所になっていました。そういう中で、なんとか製造業を残すことによって、地方の都市がある程度の繁栄を続けたわけです。けれども、最早製造業ではアジアに勝てないということになりました。そうすると、それと同じように町の中心の商店街というのも従来のモデルでは中々そのまま再生するということは難しいということなります。 それで、率直にどういう風に再生していけばいいものなのか。それをこれから何回かに分けて話していきたいと思いますが、基本はやっぱり若い人、それから若い人の感性、そういうものをどうやって育てるかということになります。 久留米には石橋美術館という立派な美術館が昔からあり、世の為人の為みんな働いて貢献しようということをモットーに成功した、石橋正二郎さんが集めた色んな絵がありました。特に青木 繁と坂本 繁二郎の絵が主なコレクションとしてあって、そこで優れた絵を見ると、我々久留米で育った若者は、世界に出て行こうという感じになりました。 そういうものから若い人の感性を育てて、人を育てて、それが今度は地域に貢献出来るようにどうやっていくか。こういう事が、恐らく久留米や、日本のあらゆる田舎にとって課題になってくると思います。 一方で、最近ですとB級グルメブームに象徴されるような部分でも、久留米は注目されつつあります。 私の家の近くにも焼鳥屋がいっぱいあって、煙が臭くてどうしようもないのですが、それくらい焼き鳥屋やラーメン屋で活気がある有名な町になっています。 若い人、東京から来た人は、久留米に来るとおいしいラーメンとか焼き鳥があるということで非常に喜んで来ますので、これは若い人を惹きつける手段のひとつとしては良いのでないのでしょうか。我々年寄にはちょっとラーメンと焼き鳥は難しいですけれども。 いずれにしても久留米には色んないいものあり、いい資源がいっぱいあるわけですから、そこをどうやってアピールしていくかが、やはり重要だということになります。 地域の資源は、まず若者であって、若者をどう活かすかということを考えなきゃいけない。これが一番大事なことです。

第2回 経済政策を語る人々

0s · Published 10 Apr 01:00
前回は、景気予測を語る人々の事を考えましたが、今回は、経済をよくするための方策を語る人々について考えてみましょう。 日本経済は、バブルが崩壊してからの20年間、低迷し続けています。経済成長率はゼロに近く、諸外国と比べても大きく見劣りしています。こうした中で、日本経済は何故不振を続けているのか、再び元気になるためには何をしたらよいのか、という議論が活発に行なわれてきました。そうした議論をする人々は、大きく二つにわけられます。需要に注目する人と供給に注目する人です。 経済が順調に成長するためには、需要と供給がバランスよく伸びていく事が重要です。逆に言えば、日本経済が順調に成長していないという事は、どちらかに問題があるという事になります。どちらに問題があるのかがわかれば、それを直せば良い、という事になるわけです。 供給側に着目する人々は、日本の農業やサービス業が非効率である事を問題にします。農業やサービス業が、様々な規制などに守られていることもあり、非効率なまま残されている事が問題なのだというわけです。彼等は、規制緩和などにより農業やサービス業を効率化していけば、日本経済は元気になり、成長できる、と主張しています。 一方で、需要側に着目する人々は、需要が足りないから生産者が生産を増やさないのであって、需要を増やす事が経済成長には必要だと主張します。需要が増えないのに供給側を効率化しても仕方が無い、というわけです。皆さんは、どちらの考え方に賛成するでしょうか。それを知るために、一つ質問してみましょう。ある駅前商店街には、多数の零細小売り店鋪が あるとします。これをすべて取り払って大手スーパーを一軒建てたら、日本経済はよくなると思いますか?零細商店の人がかわいそうだ、というような事は今は考えないことにして、日本経済がよくなるかどうか、だけを考えて下さい。 イエス、と答えた人は、供給側に注目しています。零細店舗よりも大手スーパーの方が効率的なので、日本経済が効率化して発展する、というわけです。一方、ノー、と答えた人は、需要側に注目しています。取り払われた零細商店の人々は、収入が無くなるので消費をしなくなる。すると日本経済全体として物が売れなくなり、日本企業が物を作らなくなる。だから日本経済は一層縮小し、状況は悪化する、と考えるわけです。 両者の考え方の違いは、失業者をどう考えるか、にあります。供給側に注目する人は、失業者は安い給料でも働こうとするから、いつかは就職口が見つかるはずだ。したがって、失業問題は時間が経てば解決するはずだ、と考えます。そうであれば、供給側が効率化する事が非常に重要だということになります。 一方で、需要側に着目する人は、非効率であっても零細商店が雇用の場を与えてくれている事が日本経済にとってプラスだという事になるのです。最近では、小泉内閣の構造改革を巡る議論が重要です。構造改革は、供給側を効率化しようというものでしたから、供給側を重視する人々が賛成したのに対し、需要側を重視する人々は構造改革によって失業者が増えて景気が悪くなる、として反対したわけです。 私は、景気の予測に永年従事して来たことから、需要が増えれば供給は増え、需要が減れば供給は減ると考えています。従って、需要側を重視しています。では、なぜ日本経済は長期間にわたって需要不足が続いているのでしょうか。それは、日本人が勤勉に働いて倹約に努めているからです。一人一人にとってみると、勤勉と倹約は良いことなのですが、全員が勤勉に働くと大量の物が作り出される一方で、全員が倹約すると誰も物を買わないので物が売れ残ることになります。全員が正しい事をしているのに全員が悪い結果に悩んでいるという事なのです。こうした状況を難しい言葉ですが「合成の誤謬」と呼びます。 最後に、今日のキーワードは「景気は需要」です。

イギリスの歴史(1):全体の概略

0s · Published 09 Apr 01:00
今日のテーマはイギリスの歴史です。担当は前回ビジネス英語を担当した、鈴木右文です。 今日はイギリスの歴史について学ぶということですが、ビジネススクールで何故そもそもイギリスの歴史が必要なのか不思議に思う方も多いでしょう。 私が元々英語系の教員として語学をする上で歴史が学ぶ対象となっていたという経緯がありますが、ビジネススクールでも国際ビジネスをしていく時に、当然相手国の言語なり文化なりというものをきちんと理解した上ですることが理想的です。そういった意味で今回私の専門分野であるイギリスを対象として、その歴史を少し学んでみようという時間にさせて頂ければと思っています。 つまり、英語という1つのツールだけ学ぶのではなくて、文化もあわせて捉えていこうということです。 今後色んな事項が出てきますが、まず今日はイギリスの歴史全体の見渡しをしておきます。 イギリスの歴史はあるところでスパッと分かれます。 1066年にノルマン大征服というのがあり、その後はノルマン朝という王朝が出来て、その王朝の最初の王様の血筋をその後の王様がずっと引いています。だから今のエリザベス2世に至るまでずっと続いているわけです。この時代がイギリスのいわば近代王朝と言っていいのだろう、そういう時代になります。それが始まる前と後ということで大きく2つに分けるのが普通と思います。 では、前の時代がどんな時代だったかですが、最初に誰がいたのかというのは、なかなか分からない考古学でもよく分かっていない部分です。 ただ、おおまかに言うと最初に侵略してきた人達はケルト人という人で、多分その前の人達がいてストーンヘンジなんていうものを作ったわけです。 これはもう紀元前何千年という昔の話です。 そのストーンヘンジを作った人達が原住民だとすれば(ほんとうかは分かりませんが)、その後に外からやってきて侵略した最初の人達が明らかにケルト人なのです。ケルトというとイギリスの源流の様に感じる人が多いでしょう。エンヤというミュージシャンの、ケルト系の音楽もイギリスの源流の様に聞こえますが、実は最初に侵略をしてきた人達であるということです。 その後、さきほどのノルマン大征服までの間に、ローマ人、アングロサクソン人、ヴァイキング、ノルマン人という風に次々と侵略者が押し寄せてくる時代が来ます。 まずローマの有名な、ジュリアス=シーザーらがイングランドを攻めて来たのですが、スコットランドの手前ぐらいまでで力尽きたのか、スコットランドはあまり征服されませんでした。ところがこのローマ人達はいつまでも侵略していられず、本国が危なくなってきた時代を迎えると、流石にイギリスから撤退します。その後しばらく空白の時代があり、その後やって来た侵略者がいわゆるゲルマン人という人達です。 また、その中でも有力だったのがアングル人と、サクソン人というもので、よく旧イギリス系の西欧の人達をアングロサクソン系と言いますよね。これはこの時のゲルマン人の部族がアングル族、サクソン族というのが有力だったからそう言います。アングルというのは、訛ってイングリッシュの元になっています。 この人達、実はこれに加えてジュート人というのもあり、三部族で七王国を作って最後にアルフレッド大王という人がイングランドを一旦統一するのですが、その後ヴァイキングの人達が来るわけです。この人達と色々戦うのですが、押したり引いたりの時代があって、その後最終的にノルマン王朝が出来ます。 しかし実はノルマン王朝というのはヴァイキングの一種で北欧からやって来た人たちが、一旦フランスのノルマンディー地方に居を構えてフランスの王様に仕える身の貴族になった後に、イギリスに攻め上ってきてイギリスで王朝を開いたものなのです。 非常に複雑な関係なのですけど、この人達はフランスでは王様に仕える身である一方イギリスでは王朝を開いた王様であるという二重性を持っていて、それでイギリスとフランスの仲が悪くなる元となったのですね。 その後、ノルマン朝、プランタジネット朝、ランカスター朝、ヨーク朝、テューダー朝、ステュアート朝、共和制の時代を挟んでハノーヴァー朝、サクス=コバーグ=ゴータ朝、ウィンザー朝という風に繋がっていきます。先程言ったように王様の血筋はずっと繋がっているのですが朝の名前が違います。 これは要するに血筋が絶えて別の系統図の枝の方に王様の鉢が回ってくるという形で段々動いていくのですが、この近代王朝は非常に面白いです。日本の天皇家では考えられないと思いますが、よその英語を喋れない人を王様に迎えてしまうとか女性も関係なく迎えるとか、2人いっぺんに王様させるとか、スコットランドから王様迎えるとか、 そういう訳のわからないことが行われていきます。 その訳の分からないことを今後お話していけると思います。楽しみにして頂ければと思います。 イギリスの歴史では色んな人達がたくさん侵入してきたおかげで言語も豊かになっており、色んなものが複雑に入り組んで文化を形成しています。よって今日の学びワードは、国際ビジネスには歴史を含む文化の学習も必要だ、ということです。 英語だけじゃない、言語だけじゃない、文化ですね。

組織の心理学

0s · Published 06 Apr 01:00
今回は、組織の心理学についてお話しします。

組織の心理学は、職場やそこで働く人々、組織の心理について扱う分野です。例えば社会には、役職の構成や人数、性別比が似た職場がたくさんありますが、その集団の性質は場所や時によって、大きく異なります。これはおそらく、目には見えない心理的な要因が働いた結果であると考えられます。このことについて調べていくのが、組織心理学になります。

そして、組織とは集団のひとつの類型と考えることができます。そして、人の集まりを集団とみなすためには、その場にいる二人、もしくはそれ以上の数の人々が、互いにコミュニケーションをとったり、仲間だという我々意識を持つなど、いくつかの特徴が必要です。バス停や駅のホームではたくさんの人が集まっていますが、彼らのことは集団とは別に扱います。なぜなら彼らの間には、相互作用、すなわちコミュニケーションが発生していませんし、仲間意識も存在していないからです。彼らのことは、群衆や集合と呼び、そういった人々の行動やメカニズムを調べる心理学も別に存在します。

組織は、共通の目標を有しているため、その達成に向けて、役割や地位を分担します。一緒に作業をしていく中で、ルールが作られてきます。この役割構造を見ると、縦方向と横方向の役割分担があることがわかります。職場で言えば、縦方向とは、部長、課長、係長という縦の序列のことです。横方向とは、企画、生産、営業、販売というような横の役割分担のことです。その結果、よく見られる形ですが、ピラミッド型の組織ができあがります。

同じ目標のもとに人々が集まってチームや組織が形成されるわけですが、最初は互いに知らない人同士であることが多いですね。そのため、互いに様子を見ながら、探り合いながらチームを形成していくことになります。しかしある時期をすぎると、互いのパーソナリティーがわかり、役割分担もできるようになります。この時期は、人間関係や自分たちの役割分担に注意を向ける必要もなく、目標達成に集中することができます。そのため、高いパフォーマンスを発揮することができ、チームとしての動きが良い時期にあたります。しかし、集団や組織は形成後に長い時間が経過すると、「硬直化」が生じることも知られています。症状としては、役割やコミュニケーションが固定化されたり、集団内での仲が良くなりすぎることから、外からの情報をうまく取り入れることができなくなります。
そして、いつの間にか集団、チームとしてのパフォーマンスが落ちていきます。これは、中にいる人には見え辛い現象です。組織の硬直化を防ぐ、もしくは硬直化した組織をいかに変革していくかは、リーダーにとっては重大な関心事といえますね。

景気予測を語る人々

0s · Published 05 Apr 01:00
はじめまして。塚崎と申します。よろしくお願いします。 銀行の調査部門などで景気の予測を主に担当していました。大学の教員になってからも、「景気の見方・読み方」というホームページを作って様々な角度から景気について書いています。 さて、景気という言葉は、毎日のように耳にします。物が売れる、会社が儲かる、失業者が少ない、という場合は「景気がよい」、物が売れない、会社が儲からない、失業者が多い、という場合は「景気が悪い」と言います。 最近の日本経済は、失業率も高く、物もあまり売れず、景気があまりよくありませんから、多くの人が「いつ頃景気はよくなるのだ」という事を知りたがっています。それに応えようと、多くの人が景気について語っています。そこで今日は、景気予測について語る人々について考えてみましょう。 まず、「経済の事を予測するのだから、経済学者が活躍しそうだ」と思う方が多いでしょうが、実はそれほどでもありません。経済学は、どうすれば経済がうまくいくか、という事までは得意なのですが、いつ頃景気がよくなるか、といった事を予測するのは得意ではありません。人々の消費が増えるかどうかは気分による所が多いので、なかなか経済学理論では予想が難しい、という事のようです。 経済学があまり役に立たないとなると、頼れるのは「永年の経験と勘」です。つまり、景気の予測は、職人芸の一つだという事になります。もちろん経済学も勉強しますし、数多くのデータを集めて分析しますが、最後には職人芸としての経験と勘が必要だ、ということです。 景気の予測が職人芸だということになると、いったい誰の話を信じればよいのかという事が問題になりますが、これはとても難しい問題です。すぐに思い当たるのは、「過去に予測が当たった人」なのですが、景気の予測は偶然当たったり外れたりする事も多いので、過去に当たった人が優れた人だとも限らないのです。たとえば石油ショックやリーマン・ショックといった予想外の大事件が起きた時には、景気は大きく変化しますので、予測が当たった人が偉いとも外れた人がダメだとも言えないでしょう。 次に思い当たるのは、「しばしばマスコミに登場している人」です。マスコミには、優れた人が選ばれて登場しているはずなので、彼等の言う事を信じればよい、というわけです。しかし、これも必ずしもうまくいきません。それは、マスコミが予想の当たる人よりも面白い話をする人を選ぶ事も多いからです。目立とうと思ってわざと大げさな話をする人が選ばれている可能性もあるので、注意が必要です。 誰の話を聞くべきか、という事を考える際に、今ひとつ大事な事は、何のために景気の話を聞くのか、という事です。景気の話を聞きたがる人は、大きく二つのグループに分けられます。第一は、純粋に景気の事が知りたい人です。来年の売り上げを予想するために景気の事を知りたい企業や自営業の人、来年度の就職戦線がどうなるかを知りたい学生、などです。 第二は、株式投資などを行なうために景気の事を知りたいという人です。 話を聞く人が二通りいるため、どちらの聞き手を意識して話をするかによって、話をする人も二通りいます。 第一は、経済成長率や失業率といった経済統計が話の中心で、景気の大きな流れを予測しようとする人々です。これに対して第二は、金利や為替や株価といった金融市場の動きが話の中心で、小さな指標やニュースが流れるたびに市場参加者がどのように反応すればよいのか、といった事に重点を置く傾向があるようです。 さて、それでは結局誰の言う事を聞けばよいのでしょうか。景気の話に馴れていない人は、内閣府や日銀、あるいは大手シンクタンクの話を聞くのが無難です。面白くはありませんが、常識的な話が聞けるからです。しばらく馴れたら、色々なエコノミストの話を聞いて、自分なりに誰を信じるか、考えるようにしたいものです。 最後に、今日のキーワードは「景気予測は職人芸」です。

ビジネスに関係した英語「質疑応答」

0s · Published 04 Apr 01:00
今日のテーマはビジネス英語です。 九州大学で英語やその他異文化コミュニケーション等を担当しております、鈴木右文と申します。同じ名前の書店もありますが、下の名前は右左の右に文章の文で右文と言い、文才において秀でているという意味が込められているそうです。 それでは早速、ビジネス英語について説明を始めていきたいと思います。 英語が好きな方でも仕事を始めてからほとんど使う事がない場合に、しかもビジネス英語ということになると、ちょっと難しいという印象があるかもしれません。 今日は特に英語での質疑応答の仕方をお話していきます。 そこまで大層なことではないので、ちょっとした英語の表現を覚えていこう気持ちで硬くならずに見て下さい。 まず、プレゼンテーションをしている場面を想像してください。 そこで、フロアの方から質問が来るという場面です。 プレゼンしていると、これが一番怖いわけです。自分がしゃべっている時は全然問題が無いわけですが、相手が何を言うか分からない ところが怖いわけです。 そこで色んな表現を知っておきましょう。 最初に、プレゼンが終わって質問があるかどうかを尋ねる表現をいくつか見てみましょう。中学生でも出来る表現なのですが、一番スタンダードなのは、 Do you have any questions? 「質問がありますか?」 です。 英語で肝心なのは、いつも同じ表現ではまずい、ということです。背景を調べると色々ありますが、英語の歴史的に色んな言語から表現や単語が入ってきているもので、英語と言うのはなるべく表現を変えて話すべき言語です。 なので、今の表現だけでいつでも一点張りではちょっと情けないところはあります。 バリエーションですが、例えばこんなのはどうでしょうか。 Please don't hesitate to ask a question. 「遠慮なくどうぞ質問してください」 Hesitateは、たじろぐ、遠慮する、という意味です。「質問をするのにたじろぐ事はしないでください」、と。 それからあと2つばかり挙げますが、 I am happy to answer questions. はよくあります。どうぞ○○してくださいと言う時に、I am happyと使います。to answer questions:「質問にお答えする私はハッピーだ」という言い方をして、どうぞどうぞという風に誘いかける言い方です。 あるいは手助けをするなんていう時も、I am happy to help you. というような言い方もします。 4つめには、ちょっとフォーマリティーが上がる表現ですが、 I am afraid I can only take one question. 「ちょっと時間が足りなくなってきたのであと1つだけ」 否定的なものをいう時にこういう切り出し方をして、~を恐れているという意味とします。「申し訳ないのですが~のようなことです」として、I can only take one question 「1つしかもう質問を受けられません」という言い方。 ポイントはcanとonlyの間をつないで、キャノンリー、と単語と単語をつないで読んで欲しいということです。 さて次に、質問に関係する色々な表現として、質問を確認する言い回しを説明します。 「あなたが言っているのはこういうことでいいですか」等の台詞をよく国会中継で聞きますね。それを、 Am I right to say that you are asking~? 「私は正しいですか?」と言います。right to say~「次のような事を言ったとするとそれは正しいか」という意味で、相手に質問の意図を確認する、いかにも英語っぽい表現でしょう。 日本語ではなかなかこうは言わないですね。 次に、質問の繰り返しを求める表現です。緊張すると聞こえないことがありますよね。 Please repeat、なんて言うのは情けないので、ちょっとフォーマリティーを高めて、 Could I ask you to repeat your question? だと、余裕が感じられる表現ですね。「新たに質問をリピートすることを頼んでもよろしいでしょうか」と。この他バリエーションがいくつかあるのですが1つだけ紹介すると、 I did not catch what you said 「おっしゃった事をちょっと今聞き取り損なったのですが」 があり、What youのところをくっつけてワッチューと発音して下さい。 また、質問されて答えに窮する時があります。それで、もうごめんという時に give up を言うのは自分としてもプライドがあるので、「それについてはリサーチしておきますので、この場ではご勘弁」という表現です。 I will make a research on that matter. こう言ってごまかすことがあるので覚えておきましょう。 今日はビジネス英語質疑応答の仕方についてお話してきましたが、今日のまとめとして、質問されたらとにかく慌てずに落ち着いて表現を思い出す、ということを覚えておいてください。

ビジネス教育のカリキュラム

0s · Published 03 Apr 01:00
ビジネススクールの科目構成についてですが、当然のことながらビジネスのサイクルに関連しています。どのようなビジネスにおいても、商品を製造し、それを販売促進して売却し、 その結果お金が入ってきます。これだけではオンゴーイング・コンサルですので、明日のための投資もしなければなりません。 このサイクルに沿って、ビジネススクールのカリキュラムは組まれています。お金の話から始めますと、会計の知識が必要です。そしてお金をどのように使うのかという、財務戦略が必要になります。投資をしなければ企業の存続は危ういですので、今度はR&Dを学ばなければなりません。これはリサーチ・アンド・ディベロップメントのことです。商品の製造に関して言えば、自分たちのテクノロジーを活かしたリソースを用いて商品を製造しなければなりませんので、商品企画開発についても学びます。商品を販売するためには、コミュニケーション、すなわちマーケティングの知識が必要です。これらのサイクルを回すためには人間が必要ですから、人材戦略について学びます。人を集めて組織を作っていくためには組織戦略が、また、これらを活かすためのコアになる考え方である企業戦略が、必要になります。 ビジネススクールの科目群は、お互いに関連し合う科目が連結し合って、ひとつの全体を構成していると考えることができます。しかし一方で、ドラッカーなどは、ビジネスのサイクルをたった二つの機能で説明します。すなわち、物を作って売るだけである、ということです。ですから、作って売るということに沿って科目軍を配置することも可能でしょう。 今度は企業のリソースの面から考えてみましょう。企業には、ヒト、モノ、カネ、情報の四つのリソースがあると言われます。ヒトについて言えば、人の動かし方や組織に関する、組織戦略。モノでしたら、物を作るR&Dや生産、販売、マーケティング、商品企画。お金でしたら、会計や財務戦略。情報でしたら、ITCの知識など。そしてこれら全体を束ねるものとして企業戦略。ビジネススクールでは、このような様々な分野が統合された全体を目指しています。 今後このラジオ番組には、さまざまな専門家が出てきます。それぞれの専門家は、もちろんそれぞれに専門性をもっていますが、シームレスにつながっていて、一つの全体を目指しているわけです。ビジネススクールで学ぶということは、様々な専門のスキルや知恵、知識を身に付けることで、全体の総和以上の、シナジーがでるような状態へ向かうということです。 また、サラリーマンをやっておりますと、よくゼネラリストになるのか、スペシャリストになるのかという話に至ります。これはどちらがいいというわけではなく、本人の資質によるところが大きいです。また本人のキャリアプランも関係してきますので、自らよく見定めていく必要があります。

ビジネス教育

0s · Published 02 Apr 01:00
スティーブ=ジョブズはさておき、松下幸之助や本田宗一郎、盛田昭夫ら日本の代表的な起業家も、特別なビジネス教育を受けたわけではありません。彼らは、その非凡な才能を活かして、ビジネスで大成功を収めています。ビジネス教育が成功のために必須である、というわけでないようです。しかし、現代は多くの人びとがビジネスで生計を立てています。たとえば江戸時代において、ビジネスのもっとも基本的な能力は読み書きそろばんでしたが、これらがしっかりできる人間とできない人間とでは、ビジネスの成功率が相当違っていたものと思います。したがって現代においても、読み書きそろばんに代わるような、この時代が要請する能力を身に付ければ、ビジネスの成功率は高まることでしょう。特に我々非凡人にとっては、ビジネス教育は大変有効であると考えます。 現代は、本田宗一郎や松下幸之助の時代よりもずっと競争が激しい時代です。彼らは創業者利益を相当得られる時代を生きましたが、現代では様々なビジネス・カテゴリーが既に確立してしまっています。ほとんど同じような質の商品が競い合っている、同質化競争の時代です。コンビニやスーパーマーケットにある商品を作っているパッケージグッズメーカーの多くは、ビジネス教育やマーケティングに極めて熱心です。毎年非常に多くの商品を世に出していますが、その成功率はおそらく三割に満ちません。このことは、ビジネス教育が万能ではなく、過信してはならないものであることを示しています。事実、MBAホルダーに対しては、頭でっかちであるという批判が根強くあります。エンロンの簿外債務処理やリーマンブラザーズの問題において、その経営の一線に立っていたのは皆MBAホルダーでした。彼らは非常に優秀な学業成績をおさめた経営者たちでして、テクニカルに自分たちの専門知識を活かしていましたが、その枠を超えたところに問題が起こってしまったと思います。したがいまして、ビジネス教育に対しても、一定の自制心、批判的精神をもって臨む必要もあるでしょう。 MBAは修士に相当しますが、研究を続けて博士号をとるとPh.Dという称号を得ます。これは、ドクター・オブ・フィロソフィーのことで、フィロソフィーとは哲学を意味します。 MBAと批判されがちなのは、テクニカルに走りすぎて、この哲学の部分をないがしろにする傾向があることも一因でしょう。 今回の学びワードは、ビジネス教育です。

QTnetモーニングビジネススクール has 2628 episodes in total of non- explicit content. Total playtime is 0:00. The language of the podcast is Japanese. This podcast has been added on November 22nd 2022. It might contain more episodes than the ones shown here. It was last updated on March 31st, 2024 07:44.

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